医師の夫と5年間離婚を拒み続けた妻の調停離婚を成立させた事例

調停離婚
医師
夫側
有責配偶者
離婚拒否

医師の夫と5年間離婚を拒み続けた妻の調停離婚を成立させた事例

ご相談者
60代男性 医師

妻:50代 パート

婚姻期間:20年

子ども:12歳、17歳

解決結果

1年で離婚成立

子どもと円満な関係となった

事例と解決までの流れ

別の弁護士に依頼していた夫から、離婚が進まないという相談を受けました。

その時点では、離婚調停が不成立に終わり、裁判をするしかない状態でした。
夫は不倫をしていて、妻はその証拠を持っているため、有責配偶者である夫から離婚することが難しく、さらに調停では夫の弁護士が妻を責めるような主張を繰り返していました。その結果、夫は子どもたちと疎遠になり、妻とも話し合いができる状態ではありませんでした。

そのような状況で裁判をしても敗訴が確実なので、まずは妻に連絡を取り、将来子どもたちが医師になることを考えると父親の存在が必要であること、生活を保証するので離婚の話し合いをしてほしいと伝えました。

弁護士が変わって交渉態度が軟化したため、妻から話し合いに応じると連絡が来て、双方が弁護士を立てて、離婚調停で具体的な条件を決めることになりました。

その結果、自宅を譲り渡し、医学部の学費を含む養育費を支払うことで離婚が成立しました。

弁護士のコメント

離婚の協議は、相手の問題点を主張するだけでなく、離婚後の生活や子どもとの関係をどうするかという視点を伝えると話し合いがうまくいくケースもあります。

本件の相談者は医師であり、子どもたちが将来病院を継ぐ可能性や、妻が医学部の学費を負担してほしいと考えている点に着目して、過去の夫婦関係の詳細は指摘せず、前向きな将来のための話し合いという視点を打ち出すことで円満に離婚ができました。